【職場のいじめ、陰口…】公務員の「ムラ社会」な人間関係5つの特徴【馴染めない人向けの解決策も紹介】

仕事・職場

 

 

公務員は人間関係で結構苦労してるって話をよく聞くな・・・。

 

公務員の職場ってどんな人間関係なんだろ?

  

公務員を目指しているので、将来のためにどんな人間関係なのか知っておきたい。

 

今回はこういった疑問や要望にお答えします。

 

確かに、公務員には人間関係で苦労している人が少なからずいます。

その理由は、公務員の職場には「独特な人間関係」があるからです。

 

「独特な人間関係」とは何か?と言えば、

 

先日の記事

「【理不尽?パワハラ?】公務員の人間関係「体育会系」な5つの特徴【ブラック企業?】」

でご紹介した通り、公務員社会の「体育会系」な人間関係のことです。

(詳細は下記の記事参照)

 

 

 

しかし、それだけではありません。

 

公務員の職場には「ムラ社会」な人間関係もあるからです。

 

そこで今回は、公務員の職場の人間関係の大きな側面の1つ「ムラ社会」の特徴

元公務員である私の実体験付きでご紹介し、

その上で「なぜ公務員は『ムラ社会』な人間関係なのか」を解説します。

 

また、これから公務員になりたいとお考えの方で、

「自分は『ムラ社会に馴染めないタイプ』だけど、公務員として上手くやっていけるかな・・・」

と不安に感じている方に向けてのアドバイスもさせて頂きたいと思います。

 

 

今回の記事を執筆する、私KataLibe(かたりべ)ですが、

公務員の「ムラ社会」な人間関係を市役所(地方公務員)と国税(国家公務員)の

両方の職場で経験しました。

 

不器用で空気を読むのも上手くなかった私は「ムラ社会」に馴染めなくて、

陰湿な攻撃でボコボコにされたことが結構ありましたので(苦笑)、

妬み、やっかみ、陰険なイジメ、陰口など」の「ムラ社会の暗部」を

リアルにご紹介できると思います。

 

  

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公務員の「ムラ社会」な人間関係の5つの特徴

 

それでは早速、公務員の職場の「ムラ社会」な人間関係の特徴をご紹介していこうと思います。

ご紹介する特徴の中には、

「ムラ社会」の職場と一般的に言われている職場(保守的な大企業や銀行、コールセンターなど)に

お勤めの方にとっては「あるある」なところかもしれませんが、

「そんなこともあるの?」と驚かれたり、呆れてしまうところもあるかも知れません。

今回は以下の5つの特徴をご紹介します。

 

①出る杭を許さない

 

「ムラ社会」といったらコレですよね(苦笑)。

この「出る杭を許さない」の雰囲気は、勤務する中でヒシヒシと感じることができました(笑)。

 

普段どんなにのどかな雰囲気に思えても、

同期同士であれ、同じ職場の課(税務署だと部門という)内であれ、

そこに所属する誰か1人が『抜きんでる』ことは認めたくない」という空気が

流れることは度々ありました。

 

私が税務署に勤務していた頃、

確定申告会場で申告指導を行っていた時、

「自分の申告内容や納税額が不服だ」として大声を出されて騒ぐお客様がいたのですが、

私は営業マンやコールセンター時代、クレーム対応もよく行っており、

そういった方の対応は慣れていたので、

最終的には、その方にご納得頂けるような形で、その場を収めることができました。

 

その日の終わりに、私のクレーム対応を申告会場の責任者を始めとする複数の上司から

「厳しい場面でもよく対応してくれた」と感謝されたのですが、

私の所属部門の直属の上司や同僚は、そのことには全く触れず、

むしろ憮然とした表情一言「お疲れさまでした」とだけ声を掛けられたのを覚えています。

(そのくせ、私がミスした時とかは散々あげつらって笑いものにしてくるくせに・・・(泣))

 

また、直属の上司との面談の際、

私は休みの日に会計学や法律など自学自習を行っていたのですが、

そのことを上司に話したところ、

 

「自学自習自体は良いことだが、あなただけドンドン先に進むのは控えるように。

 他の人との兼ね合いもあるのだからな。

 スタンドプレーのようなことはしないように

 

と言われ、「そこまで横並びに神経を使うんだな」と内心呆れてしまいました。

  

②妬み・やっかみが多い

 

これも「ムラ社会あるある」かも知れません(笑)。

先ほどの「出る杭を許さない」の話ともつながるのですが、

「横並び」からはみ出す者に対する妬み・やっかみも結構多かったです。

 

私の実体験談をご紹介します。

 

私は同期や同僚に比べて、理解力もそこまで良くなく、スピードも遅かったので、

休みの日は法律などの勉強をするようにしていました。

しかし、その甲斐あってか、知識面で他の人よりも詳しくなっていました。

 

そんなある日、税法に関する研修があり、私も参加していたのですが、

講師の方が分からなくて困っている場面が発生し、

(私はたまたま知っていたので)講師の方にこっそり教えたのですが、

その様子を傍から見ていた先輩たちは面白くなかったらしく、

研修後、私のところにやって来て

そこまで勉強していても、これから殆ど使わない知識だろうし、無駄だと思うよ

そんなの覚えても仕方がない

などと言ってきたことがありました。

 

この種の出来事は一度や二度ではなく、「何か優れた実績(に見えるもの)」が見えるたびに、

同僚や先輩、上司などが「調子に乗るな」とばかりに叩きに来ますので、

別に調子に乗る気など無い私は、段々と「またか・・・」とうんざりしていきました。

 

③誰かを「いけにえ」にして団結する歪んだ仲間意識

 

このことは本当に大嫌いでした。

まるで「小中学生がやるイジメ」のようでした。

 

特定の誰か(大抵、若手や「ちょっと変わった人」)を「いけにえ」にして、

笑いを誘おうとしたり、集団内部の団結を高めようとするやり方に、

心底呆れて、軽蔑もしておりました。

しかも、やる側は大抵先輩や上司で、周囲にも同意を求め「共犯関係」も求めてくるので、

自分が「いけにえ」にされていない時でも、同意をかわすことに苦慮しました。

 

こういうやり方を平気でやる人が直属の上司の場合ですと、日常的に被害に遭いやすく

しかも「いじり方を知らない・上手くない」人の場合、悲劇度が加速度的に上昇します。

私は、まさにこういうタイプの人が直属の上司に当たってしまいました(泣)。

 

私が所属していた部門では、毎朝ミーティングを行っており、

そこでは各人が今日の仕事の予定などを発表しておりました。

私はあがり症気味なので、発表の際は緊張して上手く話せないこともよくあったのですが、

その際、上司は私の話し方や言葉尻をあげつらって、

皆の前でバカにして笑いを誘うための「ダシ」としていました。

 

私は苦痛でしたので、上司にこんなことをする意図を尋ねたところ、

部門内の雰囲気を良くするためだ。若手は率先して笑いをとるもんだろ。

と悪びれる様子もなく言ってきたので、怒りや呆れを通り越して、

この会社の社内文化から見れば「自分の方が間違ってるんだろな」と

(転職を決意的な意味で)達観できました(笑)。

 

また、この種の「『いけにえ』を作って団結を図るやり方」は、

上下関係の中だけでなく、同僚や同期の中でも見られました。

こうなってくると、同僚や同期はもはや「フレネミー」です(苦笑)。

 

④大切なのは「真実」よりも「その場の雰囲気」

 

一般的に「事なかれ主義」と呼ばれているものです。

いかにも「お役所らしい」文化だと思われるかも知れませんが(笑)、

日本社会や日本の企業では、正直結構「あるある」なので、

思い当たるところある方は多いのではないかと思われます。

 

役所では行政の機密情報や個人情報も取り扱うため、

情報漏洩を防ぐ観点から、外部のインターネットに接続できる端末(PC) を限定し、

その取扱いや手順を厳格に決めており、職員はそれを必ず遵守することになっています。

 

そんな外部ネット接続のPCを私が初めて扱った時の話なのですが、

初めてなので当然、扱い方が分からないので、扱い方を先輩に教わりました。

その先輩は仕事が雑ということで評判だった人なので、なるべく関わりたくなかったのですが、

その日はその人しかいなかったので、その人に教わらざるを得ませんでした。

そして案の定、手順が間違ってました(泣)。

 

手順を間違えたことについて、上司から呼び出しを食らった先輩と私は申し開きをしたのですが、

その中で先輩は、私が手順をある程度知ってるくせに間違えたかのように説明をし始めたので、

事実と違う!」と感じた私は咄嗟に、そのことを否定する説明をし始めたのですが、

上司が「言い訳するな」とばかりに私の発言を制止し、

先輩に対して「キミの指導がなってないからだぞ。もっとちゃんと指導しなさい」と言って、

申し開きは打ち切られてしまいました。

 

結局、「口ごたえ」した私が悪くて、先輩は特にお咎めなく、

手順を間違えた責任の所在問題はうやむやにされてしまいました。

 

今にして思えば、私の言い分に「理がある」と気づきつつも、

先輩のメンツも守ってあげようとした上司なりの配慮だったのかも知れませんが、

いわば「泣き寝入り」を強いられた私からすれば、納得しがたい決着のさせられ方でした。

 

不器用で立ち回りが下手な私の責任だと言える話でもありますが、

しかし、これは国税時代の話です。

国税は「社会正義を実現する組織」ですので、

その内部でもこの有様かと結構落ち込みました。

 

⑤陰口文化

  

トリを飾るのは、おなじみ「陰口」です。

当然ですけど、やっぱりあります(笑)。

 

バリエーションがありすぎて、何を代表例にすべきか困ってしまうくらいなのですが、

一番こたえたのは「どう転んでも陰口を言われる状況」が辛かったです(泣)。

 

私が新人の頃の話ですが、

仕事を教わる際「一度教わったら、同じことはきくな」と先輩から言われており、

もし同じことをきいたりすると、

面と向かって叱責されたり、あるいは陰で「やべぇ奴」とか「使えない」とか

言われたりするので、

緊張感をもって新しいことを吸収していました。

 

しかし先輩の中には教え方が明らかに悪かったり、雑だったりする人もいまして、

そういう人に当たった時でも容赦なく、このルールが適用されました(泣)。

 

私は理不尽なこのルールに恐怖しつつも、何とか生き抜いていかねばと思い、

法律や仕事の仕方を密かに自学自習することにしました。

その結果、

先輩たちの助けを借りなくても自力だけで仕事ができる場面も増やせました。

 

ただ、こういう状況になると先輩たちは逆に面白くなくなり、

陰に日向に「無駄なことまで覚えてる」とか「無意味に勉強してる」とか

私に言ってくるようになったり、

どうやっても私ではできないような無理難題を投げて来たりするようになりました。

 

結局

「できないなら、できないなりに」「できるなら、できるなりに」陰口は言われる

のだなと思いました。

 

要するに「できない後輩ができる先輩に怒られながら成長していく」構図の

「先輩・後輩プレイ」を強いたがる文化なのだなと結論しました(笑)。

そのあたりについては以下の話で詳しく解説しています。

 

⇒「1期違えばゴミ同然」の非常に厳しい「上下関係」

 

 

公務員の職場が「ムラ社会」な人間関係である3つの理由

 

前節では、公務員の職場の「ムラ社会」な人間関係の特徴をご紹介して来ましたが、

そもそも、なぜ公務員の職場は「ムラ社会」な人間関係なのか

その理由をこの節では解説しようと思います。

 

解説するに当たって、「制度面」「人の面」「文化面」の3つの側面から分析し、

公務員の職場が「ムラ社会」な人間関係である理由を解明していこうと思います。

 

制度面:「横並び」や「チームプレイ」を基本とする組織だから

 

公務員の昇進・昇給の仕方は「年功序列型」と呼ばれるものであり、

同期入社者は基本的に、勤続年数に応じて横並びに昇進・昇給していくシステム

のことです。

また、公務員の仕事の仕方は、

個人が一人で仕事を進めるのではなく、組織や集団で協同して仕事を進めることを

基本とする「チームプレイ」であることが多いです。

 

これらの特徴(昇進・昇給の仕方と仕事の仕方)は、

それ自体では「ムラ社会」の特徴とはならないかも知れませんが、

これらの特徴の中に身を置くことにより

同期は基本的に同じ能力なのだから同じ評価を与えられるべき

同じチームなら苦楽を共にするべき。一人だけ良い思いなんて許せない

という価値観や感情が発生しやすくなります。

 

こういった価値観や感情が発生した状態で、

同期やチームの誰か1人が、

何らかの「優秀な働き」を見せたり、高い評価を得たりすれば、

同期やチームの他の人達がそれに対し、

面白くない。納得できない。許せない

という感情を抱き、

妬み・やっかみによる陰湿な攻撃につながりやすくなる

と言えるのではないかと思います。

 

私に陰湿な攻撃をして来た人たちの口癖を思い出すと、

「チームなんだから」「皆そうなんだから」「誰もが通って来た道だ」など

の言葉が多かったです。

それらの言葉が使われる文脈は「誰かを非難・咎める」趣旨の時が多かったです。

 

以上のような価値観や感情のプロセスで、

公務員の昇進・昇給や仕事の仕方の特徴である「横並び・チームプレイ」から

ムラ社会」の特徴である「出る杭を許さない・妬み・やっかみ」などの感情

が生じると考えます。

 

これが「なぜ公務員の職場は「ムラ社会」な人間関係なのか」の「制度面の理由」です。

 

人の面:公務員は「優等生タイプ」が多いから

 

私が見て来た公務員の多く人が「優等生タイプ」でした。

「優等生タイプ」と聞くと、どんなイメージを思い浮かぶでしょうか?

一般的には「品行方正で何でもそつなくこなし、先生や学校からの評価が高い人」のイメージかと思います。

しかし、このイメージの裏側を考えると、

先生や学校が望む価値観に自分を合わせられる」ないし「そう合わせるのが得意」な人

だと言えなくはないでしょうか?

 

このことを更に掘り下げますと、

以下の3点の特徴(能力)にまとめることができると思います。

 

  • 空気を読むのが得意(=意図を読むのが得意)
  • 上に逆らわない(=上下関係を守る)
  • 面従腹背タイプが多い

 

つまり、これが「優等生タイプ」の人が持つ特徴(能力)なのですが、

(お気づきだと思いますが)文字通り「優秀な人達」です。

もっと言えば、公務員に限らず一般的な民間企業にもいる、

いわゆる「できる人」とされる人達のことです。

 

頭の回転が速くて、何でもそつなくこなせる

彼らはまさに「できる人」達なのですが、

実は、こういった特徴(能力)を持つ人たちこそが「公務員の多数派であり、

本人たちが望むと望まざるとに関わらず、彼らの存在自体が

ムラ社会の存続を支えている」と言っても過言ではないです。

 

以下に、その理由を解説します。

 

まず、「優等生タイプ」の特徴3点についてです。

  

空気を読むのが得意(=意図を読むのが得意)

ここは説明不要かも知れませんが、

「優等生タイプ」の人達は、

「ムラ社会」が「何を意図し求めているのか」を敏感に察知できるので、

「横並び・出る杭を許さない・事なかれ主義・『いけにえ』を犠牲とする団結など」

価値観をすぐに受け入れて、適応するのが得意のようでした。

(どんくさい私は、逆にここに、てこずりました(泣)。)

 

上に逆らわない(=上下関係を守る)

この点は後述する「文化面」の項目でも触れますが、

「優等生タイプ」の人は「上の人」つまり先輩や上司にあまり逆らわないので、

先輩や上司は安心して自分たちの価値観(=ムラの価値観)を押し付けることができます。

そして、自分たちは後輩に同じことをして、受け継がれていきます(苦笑)。

 

面従腹背タイプが多い

面従腹背(めんじゅうふくはい)」とは

表面だけは服従するように見せかけて、内心では反対すること」を意味します。

「優等生タイプ」の裏の顔ともいうべき特徴ですが、正直結構いました(苦笑)。

 

いかに「優等生タイプ」といえども、どうしても受け入れがたいことも当然あります。

そんな時には波風を立てないために、表向きは合わせつつも、

関係なくなった途端に、手の平を返すなんてことはザラでした。

しかし、どんなに内心反対していても、表向きは従っているので、

職場の「ムラ社会」が動揺することはありません。

 

以上3点の特徴を見て来て、お気づきかも知れませんが、

「優等生タイプ」の「賢さや従順さ、柔軟性」などの特徴は、

「ムラ社会」の存続にプラスに作用することは大ですが、

マイナスに作用することはあまりないと思われます。

 

ですので、「優等生タイプ」の人が多い公務員の職場では、

「ムラ社会」が存続していくことになるのだと思われます。

  

これが「なぜ公務員の職場は「ムラ社会」な人間関係なのか」の「人の面の理由」です。

 

文化面:タテ社会(=体育会系)が古い体質の温存に効果的だから

 

一般的に「ムラ社会」な特徴を持つ職場は、同時に「タテ社会」の特徴も持っていることが多いです。

その典型が公務員の職場である「役所」なのですが、

「役所」に残る「ムラ社会」の特徴を温存させているのは、

実は「タテ社会」の特徴ではないかと私は考えています。

 

そのように考える理由は以下の通りです。

  

「タテ社会」の特徴とは「上下関係を非常に重視する文化(=体育会系文化)」のことですが、

「上下関係」を重視するあまり、「下が上に異論を唱えにくい」雰囲気も出てしまいます。

しかも、公務員の職場では前項「人の面の理由」で解説した通り、

「優等生タイプ」の人が多いので、「上に対する異論」は殆ど出されません。

その結果、上が持っている特徴(良いところも悪いところも)が、職場内で通用してしまい、

そして温存され、やがて継承されていくのではないかと思います。

 

昭和の時代の「ムラ社会」の特徴が現代まで公務員の職場に、

殆ど傷つかずに温存されてしまうのはこのためではないかと思われます。

 

現に、前節「公務員の「ムラ社会」な人間関係の5つの特徴」の

「③誰かを『いけにえ』にして団結する歪んだ仲間意識」でご紹介した内容は、

昭和時代ならいざ知らず、現代で公然とこんなことをするのは「小中学生」くらいです。

 

それにも関わらず、こういった(悪しき)文化が温存され、継承され、

そして、未だに職場内で平然と通用してしまうのは、

公務員の職場の「タテ社会」の側面が、

時代に取り残された「ムラ社会」を温存させてしまっている証拠と言えるかもしれません。

 

その一方で、公務員組織には「タテ社会(体育会系文化)」を

どうしても残さなければならない理由もあります・・・。

まさに、痛しかゆしです💦。

詳しくは下記の記事で解説しています。

 

⇒なぜ公務員は『体育会系な人間関係』なのか?

  

以上が「なぜ公務員の職場は「ムラ社会」な人間関係なのか」の「文化面の理由」です。

  

 

「ムラ社会」に馴染めない(苦手な)人向けの3つの解決策

 

ここまで「公務員の職場の「ムラ社会」な人間関係の特徴」と

その理由について解説してきましたが、

ここまでの内容を読まれた読者の中には、

 

「自分は『ムラ社会に馴染めないタイプ』だけど、公務員として上手くやっていけるかな・・・」

 

と不安に思ってる方や

 

「『ムラ社会』は苦手だけど、公務員にはなりたい」

 

とお考えの方もいらっしゃるかと思われますので、

 

ここからは、そういう方に向けて

『ムラ社会』に馴染めない(苦手な)人向けの3つの解決策」を

私の実体験に基づき紹介&解説していこうと思います。

以下の3つです。

 

①「ムラ社会」に馴染めるように自分が変わる

 

この解決策が一番効果的ですが、一番難易度も高いです

 

自分が「ムラ社会」に馴染めるように変わるに当たっては、

前節「公務員の職場が『ムラ社会』な人間関係である3つの理由」の

「人の面」で解説した「優等生タイプ」の人の特徴を「お手本」とすると、

効率的で効果的だと思います。

 

ただ、上手く「ムラ社会」に順応できた場合、

(言い方はキツイですが)「自分も同じ穴のムジナ」になってますので、

 

かつての自分と同じような「ムラ社会」に馴染めない人からは

距離を置かれ、苦手にされる人になるということです。

この点がこの解決策のデメリットだと言えます。

その点を受け入れられるかもポイントになるかと言えます。

 

また、解決策自体は以上のような至ってシンプルなのですが、

実行するのはかなり困難だと思われます。

その理由は「自分の性格を変えるのは想像以上に大変だから」です。

 

私自身も公務員の「ムラ社会」が苦手で馴染めないタイプだったのですが、

仕事内容や待遇面に魅力を感じていたので、一度は公務員になりました。

 

公務員の職場が「ムラ社会」だとか「体育会系」だとかの情報は、

事前に一応把握しており、

「『面従腹背』も上手く使いながら何とかやっていけるだろ」

と高をくくっていましたが、

結果的には、堪えられませんでした・・・。

自分の心の底が拒否反応を示してしまいました(苦笑)。

 

(その辺の話は以下の記事で詳しく説明しております。)

⇒「会社の犬」になるのは想像以上にツライ・・・

 

上手くいけば、間違いなく抜群の効果を発揮する解決策ではあったのですが、

『ムラ社会』に馴染めるように自分が変わるのはとても無理!

と痛感した私が次に採ったのが

次項の「ありのままの自分で職場を生きる」でした。

 

②ありのままの自分で職場を生きる

 

この解決策は、

自分が無理しないので実行しやすいのですが、

それゆえのデメリットもあります。

また、先に挙げた「①「ムラ社会」に馴染めるように自分が変わる」よりは

難易度は落ちますが、時間が経つにつれ難易度が上がってくるかも知れません。

以下で詳しく解説します。

 

「ムラ社会」に馴染めない人が、

ありのままの自分で職場を生きる以上、「ムラ社会」との摩擦は避けられません。

しかし、その際に重要になるのが「問題と真剣に向き合う姿勢」です。

 

例えば、自分が「ムラ社会」側から陰湿な攻撃を受けた日に、

攻撃してくる人の意図や自分の側で思い当たるところなどを後から振り返ったり、

書き出して分析してみましょう。

 

こういった分析をすることにより、

「相手は自分のどんなことが不愉快だったのか」

「自分はどんな時にどんなことを言われると傷つくのか」

などが明確になってくるので、

他者分析・自己分析のスキル上がり、誰かに相談しやすくもなりますし、

解決策も自分で考案し、乗り越えられるようにもなると思います。

 

この「問題と真剣に向き合う姿勢」は「ムラ社会」との摩擦を

現実的に確実に乗り越える方法ではありますが、

時間が経つにつれて次第に疲れて、うんざりしてしまうかもしれません。

というのも、「ムラ社会」との摩擦は「あなたが変わらない限り続くから」です。

  

なお、近年の公務員組織では、多様化する社会の価値観に合わせ、

ダイバーシティ(多様性)ある人材確保を掲げているところも増えてきており、

さらに、人権尊重意識やハラスメント防止の啓発も進んできており、

以前のような、露骨なイジメや嫌がらせは少なくなってきました。

それゆえ、

無理に「ムラ社会」に合わせなくても生きて行きやすくはなって来ています。

 

しかし、

「横並び・チームプレイ・優等生・タテ社会」などの特徴・要素が

公務員の職場に残っている以上、

本質的には「ムラ社会」の文化も残り続けると思われますので、

「ムラ社会」との摩擦も形を変えながら残り続ける可能性が高い

と私は見ています。

 

「ムラ社会」との摩擦を一つ一つ乗り越えて行く中で、

自分も周りもゆっくりと歩み寄れる方へ変わってはいけるとは思いますが、

本質的には異質なもの同士なので、歩み寄るにも限界があります。

 

さらに、定期的に人事異動がある公務員の世界では、

異動の都度、苦労して歩み寄れた人間関係もリセットされるので、

新しい「ムラ社会」との摩擦がやって来ます(泣)。

そしてまた、同じことを繰り返していきます・・・。

 

こういう繰り返しが続いていくので、

私の場合、次第に疲れ切っていき、うんざりするようになっていきました。

(この繰り返しと「うんざり感」が後に転職したいという気持ちにもつながりました。)

 

ただ、この「問題と真剣に向き合う姿勢」は

「ムラ社会」との摩擦を現実的に確実に乗り越えていける方法ではあるので、

同じことの繰り返しでも平気な方や、それだけの気力に自信がある方には

向いている解決策だとは思います。

 

ちなみに、

あまり深く考えすぎるな」「真剣に受け止めすぎるな

といった「鈍感力」で乗り越えるようにというアドバイスも

頂くこともあるのですが、

「ムラ社会」の馴染めない人にとっては、

それができないから辛いし苦しいのであって、

「鈍感力」は難易度の高い解決策なのです。

 

③公務員への就職はやめておく

 

人生を犠牲にするほどのメリットは「ムラ社会」にはない

 

「ムラ社会」に馴染めるように変わる自信がないし、

「ムラ社会」との摩擦の連続を乗り越えて行く気力もない

という方(まさに私と同じタイプの方)ですが、

そういった方は正直、公務員への就職はやめておいたほうが無難だと思います。

 

上記の本節①と②でもご説明したように、

本質的に「向きでない仕事」を続けるというのは、非常に苦痛なことであり、

体力的にも精神的にも消耗していきます。

(私は公務員時代だけで、白髪がだいぶ増えました(泣)。)

 

ただ、「公務員への就職をやめる」となると、

「もし公務員へ就職をしていれば得られたであろうメリット」を諦めることになりますが、

この点について「公務員の持つメリットは捨てがたい!

というお声があるかと思いますので、以下で解説します。

 

確かに「公務員への就職をやめる」となると、

「もし公務員へ就職をしていれば得られたであろうメリット」を諦めることになりますが、

その際の「メリット」として、どんなものをお考えでしょうか?

 

もちろん「仕事のやりがい」や「使命感」などもあるかも知れませんが、

給料や待遇の安定性」や「終身雇用」などをお考えではないでしょうか?

 

「安定性」や「終身雇用」をメリットとお考えであれば、

それらは確かに大きな魅力ではありますが、

実は、公務員でなくとも手に入れることは可能ですし、

逆に、公務員であったとしても

今後は必ずしも保証されるものではなくなって来てます。

 

(この点に関する話は以下の記事で詳しく解説しています。)

 

ですので、就職や仕事の選択の際のどうしても譲れない点が

「安定性」や「終身雇用」などのメリットということであれば、

公務員以外の選択肢を検討された方が無難だと思いますし、

むしろ、現状の公務員組織には就職すべきではないと思います。

 

見かけだけの「安定」「終身雇用」にだまされないで

 

では、公務員以外で「安定性」や「終身雇用」を得られる仕事は何なのか?

 

この問いに対する答えは

どんな状況になっても続けられる仕事」となるのですが、

その具体的な仕事は何か?

というと、

実は「人によって違う」としか言いようがありません。

 

世間一般では、「安定」や「終身雇用」だとされる仕事はあるのですが、

個人の個性や価値観などを考えていない一般論ですので、

皆に当てはまる答えにはなりえません。

 

公務員のように「安定」だけど「ムラ社会」「タテ社会」だったり、

ある仕事は「終身雇用」だけど「給料が低い水準のまま」だったり、

別な仕事は「安定」だけど「激務と呼ばれるほどのハードワーク」だったり・・・

 

「こんなの自分が考える『安定』じゃない」

「いくら『終身雇用』と言ってもこれでは・・・」

 

人によっては、こういう感想を抱いてしまいそうな

「安定」や「終身雇用」の仕事もあります。

そのため、「安定」や「終身雇用」という言葉だけでは、

ご自身が本当に望む「安定」や「終身雇用」の仕事を得るのは難しいでしょう。

 

「自分が好んでできる、誰かの役に立てること」こそ最重要

 

そこで私が提案したいのは、

「安定性」や「終身雇用」の基準で仕事を選択する前に、

自分がやりたいこと・できること

ほめられたり感謝されたりしたこと

を軸として検討し、

それを実現できる「利益率や将来性が高い業界」を選択することです。

 

そして、これこそがご自身にとって本当に望む

『安定』や『終身雇用(もしくは生涯可能)』の仕事」となるでしょう。

 

なぜそう言えるかといえば、

自分が好んでできて、なおかつ誰かの役に立てることであれば、

 たとえ会社や業界が変わったとしても続けていくことができるから

です。

 

どんなに「安定」でも、どんなに「終身雇用」でも、どんなに「高収入」でも、

結局、自分自身が好きだったり楽しかったりしないものでは

続けることはできません

また、「ほめられたり感謝されたりしたこと」とは誰かの役に立てたことであり、

それは他の人から必要とされたことだと言えます。

 

だからこそ、一番最初に考えるべきは

「自分がやりたいこと・できること」と

「ほめられたり感謝されたりしたこと」

であり、

これこそが最も重要な選択基準になるのです。

 

次に重要になるのが「業界の選択」なのですが、

これは「利益率や将来性が高い業界」を選択した方が良いと思います。

 

「自分が好んでできて、なおかつ誰かの役に立てること」であれば、

どんな業界でも仕事を続けていけるとは思いますが、

「利益率や将来性が高い業界」の方が、

さらにその難易度を下げることができるからです。

 

「利益率や将来性が高い業界」はいわゆる「成長産業」と呼ばれている産業なので、

仕事も潤沢で、収入も大きくなりやすい傾向があります。

また、未来永劫とまではいかないですが、

当面の間は、そういった状況が続く可能性が高いので、

仕事の続けやすさのためにも

「利益率や将来性が高い業界」を選択するのが無難だと思います。

 

以上見てきました通り、

本当に望む「『安定』や『終身雇用(もしくは生涯可能)』の仕事」を得るためには、

「自分がやりたいこと・できること」と「ほめられたり感謝されたりしたこと」

を軸として、

それを「利益率や将来性が高い業界」の中で

どう実現していくか考えることが非常に大切だと

お分かり頂けたのではないかと思います。

 

ここでご紹介した考え方について、

この「転職の思考法」でより詳しく学ぶことができますので、

興味がある方は読んでみて下さい。

 

 

 

検討する際の材料・ヒント(KataLibeのケースを紹介)

 

私には「これが『安定』や『終身雇用』が約束された仕事です!」

と紹介することはできませんが、

 

ご自身が「自分がやりたいこと・できること」と

「ほめられたり感謝されたりしたこと」を軸にして、

それを「利益率や将来性が高い業界」でどう実現できるか

考えるための材料やヒントは提供できるかと思いますので、

 

最後に、ご自身で考える際の材料やヒントとして、

「ムラ社会」馴染めなかった私がどう考え、

どう選択したのかを少しお話させて頂きます。

 

私は誰かに物事を説明したり、教えたりするのが好きで、

仕事上でも感謝されたり評価されたりすることが多かったです。

また、自分自身でいろいろと自由に表現することも好きでしたし、今もそうです。

 

私のこの

「自分がやりたいこと・できること」と

「ほめられたり感謝されたりしたこと」を

「利益率や将来性が高い業界」で実現するためにはどうすれば良いかを考えたところ、

 

ネット・ITの業界」にたどり着き、

そして、今のフリーランスブロガーという仕事

にたどり着きました。

 

公務員の頃のように「ムラ社会」の人間関係に神経を使う必要なく、

時間や場所に縛られずに、自分の表現したいことを自由に表現しています。

(その分、自分自身を厳しく律しないといけませんが💦)

 

また、「ネット・ITの業界」は成長している業界であるため、

収入も大きく、ブログの収益だけで公務員時代の月給を超えるくらいの額を

出すことができたこともあったので、

現在はモチベーション高く頑張ることが出来ています。

 

なので、私にとっては今のフリーランスの仕事が、

私にとっての「安定」と「終身雇用(=生涯可能)」の仕事だと言えると思ってます。

 

「ムラ社会」に苦手意識があり、

私と同じく、

説明したり表現したりすることで誰かの役に立って、それでいて自由に働きたい

と思っている方は

「ネット・ITの業界」や「ブログ」を検討してみてはいかがでしょうか?

 

 

今回は以上になります。

お読み下さりありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

 

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